丸のこの使い方・基礎知識

2015.03.20.

DIYer憧れの道具、それは電気丸のこ。
丸のこを使いこなせれば、作業の幅もスピードも格段にアップします。

しかしその一方で、丸のこは事故(中には死亡事故もあります)が多い道具でもあります。
構造を理解し、取扱いには充分気を付けましょう。

今回は、注意事項もしっかり押さえた、丸のこの使い方をご紹介します。

使用する道具リスト

使用する道具リスト

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工具・道具

1.丸のことは?

円形ののこ刃(チップソー)を、モーターの力で回転させ材料を直線に切断する電動工具です。
直線切りは、手動のノコギリ・電動のジグソーよりも格段に早く、正確に切断することが出来ます。
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有線タイプとバッテリータイプがあり、作業する場所により使用する機種を選択します。
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2.チップソー(刃)について

チップソーの種類

チップソーには大きく分けて、木工用・金工(金属)用・樹脂用などがあります。
加工する材料によって刃を使い分けると良いでしょう。
刃の交換は、誤作動防止のためコンセントからプラグを抜いて(バッテリーを外し)行います。
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画像のものは万能用と木工用で、種類によって刃の形状も違います。
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3.基本的な使い方の手順~使用前の準備~

1、ロックボタン(ON保持ボタン)の確認

まずスイッチが切れて、ロックボタンが押されていないことを確かめます。
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ロックボタンとは、トリガーを引いた後に押すことで、トリガーから指を離しても動作し続けるようにするボタンのことです。
再びトリガーを引くことでON保持は解除されます。
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商品によっては似た位置にあるボタンで、トリガーのロックボタンになっているものもあります。
こちらは事故防止の為に、押さないとトリガーが引けないようにするボタンです。
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2、チップソーの交換・取付

チップソーを交換・取付する際は、コンセントにプラグが差さっていないことを確認し、チップソーを取り付けます。

取付の際はモーター部を下にして安定させ、保護カバーをいっぱいに引き上げ固定し、チップソーを挿しこみます。
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チップソーが回らないように、スピンドルロックボタンがある場合は押したまま、
無い場合はチップソーの穴にドライバを差す、若しくはスパナで外フランジを押さえます。
六角で締めて、チップソーを取付固定します。
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3、ベースの固定

切断深さ調整ねじ・傾斜角度調整ねじを確認します。

切断深さ調整

ベースを下げると切断深さは浅くなり、上げると深くなります。
チップソーが材料下面から3mm程度出るくらいが目安です。
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傾斜角度調整

傾斜角度調整ねじを緩め、ベースを傾けます。
設定した後はしっかりと固定します。
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4、保護カバーの確認

必ず保護カバーの動きを使用の前に、円滑に上がり下がりするかを確認します。
保護カバーは、体が刃に触れるのを防ぐものなので必ず使用します。
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切断する材料にあたると、必要な分だけせり上がり刃が露出する仕組みになっているので、使用中手動で上げる必要はありません。

5、コード・電源の確認

使用中に不用意に電源が切れないように確認します。
電源コンセントがガタついていないか、プラグはしっかりと差さるか・コードは絡まっていないかを確認してから接続しましょう。

6、ブレーキの確認

丸のこは、スイッチを切ると同時に、刃の回転にブレーキがかかる構造になっています。
実際にトリガーを引き、ブレーキがかかることを確かめます。

刃が回転したまま床に置いてしまうと、
本体が不意に動き回ったり、体に触れ事故につながる恐れがあるので、使用前に必ず確認します。
ブレーキの利きが悪いと感じたら、そのまま使用せずにカーボンブラシを取り換えるか修理にだしてください。 

4.基本的な使い方の手順~切断してみる~

使用時の体勢

クランプや万力を使い切断する材料を安定させ、切断する延長線上に人や物が無いか確認します。
電源コードがある場合は、切断途中で刃に当たったり物に引っかかったりして
丸のこの動きが制限されないように、丸のこ本体の後ろ側に流します。
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切断する

ハンドルをしっかりと持ち、材料の上にベースを置きます。(刃は材料に当てない)
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切断したい線にベースの切断マークを合わせます。
切断マークの切欠き幅は刃の厚みを含んでいるので、試し切りをすることをオススメします。
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トリガーを引いて刃を回転させ、回転が安定したら、ベースを材料に密着させたまま本体を進め切断していきます。
この時、必要以上に本体を押し付けたり、斜めにこじったりすると
反発(キックバック)が起きる可能性があるので注意してください。
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キックバックとは?

丸のこの事故の中で一番多いのが、「キックバック」です。
回転している刃が材料にひっかかったり、圧迫された瞬間に強力な反発力が生じます。
その時の力で丸のこ本体や材料が丸のこ本体が、進行方向とは逆に飛んでくることをキックバックと呼びます。
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キックバックが起こると大事故の元になりますが、丸のこの延長線上に体や物が無ければその確率は低くなります。
また、正しい切断を行えばキックバックはほとんど発生しません。

キックバックの要因と対策

・刃が傾いたとき
 →ベースを材料に密着させるよう、しっかりとハンドルを保持して切断する。
・刃の進行方向が曲がったとき
 →定規やガイドを使う。
・刃の出しろが多すぎるとき
 →切断深さ調整を行う。
・材料が傾いたとき
 →切落ち側の材料が動かないように、受け材を下に置き一緒に切断するようにする。
  (受け材の厚みは刃の出しろの3倍を目安にする)
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※キックバックの要因を理解し、正しい切断を心がけましょう※

5.定規(ガイド)の種類

丸のこで材料を切断する際に、定規を使うと綺麗に加工できます。
また進行方向に曲がることなく切断できるので、キックバックが起こりにくくなります。

三角定規

 材料と一緒に握りながら固定し、定規にベースを沿わせて使います。
 目盛付きのものも有り、90°と45°の角度に切断することが出来ます。
 コンパクトなサイズのものが多いので、幅の狭い材料の加工に向いています。

エルアングル

 材料と一緒に握りながら固定して使い、90°の切断ができます。
 コンパクトなものから1mのものも有り、ある程度の幅のある材料の切断に向いています。

フリーアングル

 材料と一緒に握りながら固定して使います。
 固定ねじを緩めることで定規の角度が自由自在に変えられるため、任意の角度の切断ができます。
 コンパクトなものから1mのものも有り、ある程度の幅のある材料の切断に向いています。
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平行定規・Tスライド

 丸のこのベースに取り付け定規を材料の側面に沿わせることで、材料の側面と平行に切断することができます。
 ベース部分の穴に竿を差し込み、固定します。
 長い材料を切断できる、印を付けなくても同じ幅の材料をたくさん切断できる利点があります。
 購入する際にベースに合うか、ブレがないか確かめる必要があります。
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6.作業中の注意事項

刃に巻き込まれないように注意する

刃に巻き込まれることで事故につながるので、髪の毛・首掛けタオル・袖口などに注意。
巻き込み防止のため、軍手は使用せず、素手もしくは手に密着する革手袋を使用しましょう。
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粉じん・木端に注意する

作業中、大量に粉じんが舞うため、マスク・ゴーグルを着用しましょう。
集じん機能があるものは、集塵機を正しく接続し、集塵コードは電源コードと同じく機械本体の後ろに流しましょう。
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使用しない時の取扱い

丸のこはベースが歪むと真っ直ぐに切れず、事故のもとになります。
ベースを歪ませない置き方を基本として心がけましょう。

使わない時は、刃の回転が止まった事を確認し、角材などに載せて刃を床に当たらないようにし下向きに置きます。
保管する際もこの置き方を基本とします。

適当な角材が無い場合は、ベースが地面に触れないようにひっくり返して刃を上向きに置きます。
この時、刃には保護カバーがかかってはいますが、誤作動を防ぐためにコンセントからプラグを必ず抜きましょう。
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いかがでしたでしょうか?
DIY用品の中でも、特に注意の必要がある丸のこ。
しかし、そのパワーを使いこなせれば制作の幅がグッと広がります。
大きな面の材料を直線に切断することができるので、家のリノベーションや大きな家具を作るときには心強い味方になってくれる事でしょう!
正しく使い、充実したDIYライフをお過ごしください!

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