溶接機の仕様表に必ず記載されている耐用使用頻度の目安となるものです。使用率は10分周期で表示するようにJIS規格で定められています。たとえば、使用率20パーセントとは2分間溶接し8分休むと本体の温度上昇が規定温度内に収まり、故障も少ないということです。使用率を超えて溶接機を使用した場合、車に例えるとオーバーヒートの様な状態となり、故障の要因となってしまいますので、故障を防ぐためにも使用率を守らなければなりません。定格使用率は最大溶接電流で溶接した場合の使用率を示しますので、溶接電流を下げることで使用率は上昇します。 |
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使用率はあくまでアークを出している時間で換算します。実際の溶接作業時では前準備や後加工といった作業が伴いますので、連続で溶接することはあまりありません。使用率オーバー防止機能を内蔵している溶接機も多くありますので、ご使用の際に確認下さい。 |
1.電圧降下の影響 電気を流す場合、必ず電線中で電気エネルギーが熱となり失われ、電気を使用する箇所での電圧降下が起こります。そのため、溶接で例えるなら溶け込みが浅くなったり、 スパークしなくなったりするなど、電気機器が正常に使用できなくなります。また、200Vより100Vというように低い電圧ほど電圧降下の影響は大きくなります。 |
2.対策
電線を太いものに変えるか、長さを短くすることで、電圧降下を軽減することができます。また、電工ドラムを使用の場合は、ドラムから全て引き出してお使い下さい。 ※電圧降下した場合には昇圧器が有効です。 昇圧器SHU-20D(電源電圧を15%/25%アップ) |
1.溶接の危険性 溶接作業では作業者の目に、肉眼では見えない紫外線による眼球の損傷や、強い可視光線による眼球の疲労および損傷、肉眼では見えない赤外線による不可逆的な網膜火傷および白内障のような危険性があります。 | ||
2.自動遮光溶接面とは
溶接のアーク光を感知すると自動的に視野の部分が遮光し、強いアーク光から目を守ります。遮光していない時には充分な明るさを保ち、視界を妨げることなく装着したままで溶接の位置決めが可能です。頭に装着できるヘルメットタイプは、両手がフリーとなりますので、特にTIG溶接など両手がふさがってしまう作業に適しています。 | ||
溶接作業前は手元が 見える明るさで溶接 箇所を確認。 |
溶接のアーク光を センサーが感知し、 瞬時に視野の部分が 遮光されアーク光 から目を 守ります。 |
アーク光が途切れると 自動的にもとの 明るさに戻ります。 |
※保護具なしで眼球が溶接光にさらされた場合、永久的な損傷を受ける危険性があります。溶接作業する際は眼球への危険性を認識し、適切な保護具を必ず着用して下さい。 |